高校生・大学生に必要なAIリテラシーとは?学んでおきたい基本知識
学生のためのAIリテラシー
高校生・大学生に必要なAIリテラシーとは?
学んでおきたい基本知識
ChatGPTをはじめとする生成AIは、分からないことを質問したり、文章を要約したり、アイデアを考えたりと、学習にも活用できる便利な道具です。
一方で、AIが生成した回答には間違いが含まれることがあり、レポートや課題への使い方、個人情報、著作権などにも注意が必要です。
高校生・大学生が生成AIを活用するうえで大切なのは、単にAIを使えることではなく、AIの特徴や注意点を理解し、自分で考えながら適切に使うことです。
この記事で分かること
- 高校生・大学生にAIリテラシーが必要な理由
- 生成AIを学習に活用するときの考え方
- レポートや課題でAIを使うときの注意点
- AIの回答をそのまま信じてはいけない理由
- 個人情報や著作権で注意したいこと
- 学生のうちに身につけておきたいAIとの付き合い方
高校生・大学生にもAIリテラシーが必要です
AIリテラシーとは、AIの特徴や仕組み、できることとできないことを理解し、安全かつ適切に活用するための知識や判断力のことです。
生成AIは、特別な専門知識がなくても簡単に使えます。そのため、高校生や大学生でも、調べ学習、レポート作成、英語学習、文章の添削、アイデア出しなど、さまざまな場面で利用できます。
しかし、簡単に使えるからこそ、AIが生成した回答をそのまま信用したり、課題の答えをすべてAIに作らせたりする使い方には注意が必要です。
大切なのは、AIに任せるのではなく、AIを学習を助ける道具として使うことです。
AIリテラシーそのものについて詳しく知りたい方は、「AIリテラシーとは?今知っておきたい生成AIの基礎知識」もあわせてご覧ください。
生成AIは学習を助ける道具として活用できます
生成AIを使うこと自体が悪いわけではありません。使い方によっては、学習を進めるための便利な補助になります。
分からない内容を説明してもらう
授業や教科書で分からなかった内容について、「中学生にも分かるように説明して」「具体例を使って説明して」などと質問すると、理解するためのヒントを得られます。
長い文章を整理する
文章の要点を整理したり、難しい表現を分かりやすく言い換えたりすることもできます。ただし、元の文章を読まずにAIの要約だけで済ませるのではなく、自分でも内容を確かめることが大切です。
考えるためのヒントをもらう
作文やレポートを書くときに、テーマの考え方や構成案をいくつか出してもらうこともできます。AIが作った文章をそのまま提出するのではなく、自分で考えるための材料として利用するとよいでしょう。
自分の文章を見直す
自分で書いた文章について、分かりにくい部分や誤字、文章構成などを見直すためにAIを利用する方法もあります。最終的な文章は、自分で内容を確かめて仕上げることが大切です。
AIの回答が正しいとは限りません
生成AIは、とても自然な文章を作ることができます。そのため、間違った内容でも正しそうに見えることがあります。
存在しない人物や本、論文、Webサイトなどを実際にあるように回答したり、古い情報をもとに答えたりすることもあります。
そのため、レポートや調べ学習などで重要な情報を使う場合は、AIの回答だけで判断せず、公式サイトや公的機関、書籍、論文などの情報源を確かめることが必要です。
「AIが答えたから正しい」と考えないことが大切です。日付、数字、制度、人物、引用元などは、元の情報まで確かめる習慣をつけましょう。
レポートや課題で生成AIを使うときは学校のルールを確認しましょう
生成AIをレポートや課題に利用してよいかどうかは、学校、大学、授業、課題によって異なります。
アイデア出しや文章の見直しには利用できても、AIが生成した文章をそのまま提出することは禁止されている場合があります。また、AIを利用した場合に、そのことを明記するよう求められることもあります。
「みんな使っているから大丈夫」と判断せず、授業や課題で決められているルールを確認してから利用しましょう。
課題の目的が「自分で考えること」や「自分の言葉で説明すること」であれば、答えをすべてAIに作らせてしまうと、本来身につけるはずだった力を伸ばせなくなることもあります。
個人情報や学校の情報を安易に入力しない
生成AIに質問するときは、入力する内容にも注意が必要です。
自分や友人の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を安易に入力しないようにしましょう。
学校内で配布された資料、ほかの生徒の情報、公開されていないデータなども、外部のAIサービスへ入力してよい情報とは限りません。
- 自分や他人の氏名・住所・電話番号
- 学生番号や学校のアカウント情報
- ほかの生徒や先生に関する個人情報
- 学校内だけで共有されている資料やデータ
- 公開してはいけない研究・実習などの情報
AIに入力する前に、「この情報を外部のサービスへ送っても問題ないか」と考える習慣をつけることが大切です。
著作権にも注意が必要です
生成AIを使うときは、著作権についても考える必要があります。
インターネット上で見つけた文章や画像、書籍、教材などを、許可なくAIへ入力したり、AIが生成した文章や画像をそのまま公開したりする場合には注意が必要です。
AIが作ったものだから必ず自由に使えるというわけではありません。学校の課題、SNSへの投稿、作品制作などで利用するときは、元となる著作物や利用しているAIサービスのルールにも目を向けましょう。
AIに考えることまで任せすぎないことも大切です
生成AIはすぐに答えを出してくれるため、分からないことがあるたびにAIへ質問したくなるかもしれません。
しかし、毎回答えをAIに作ってもらっていると、自分で調べる、考える、文章を組み立てる、間違いに気づくといった力を使う機会が減ってしまいます。
まず自分で考えてからAIに意見を聞く、自分の回答とAIの回答を比べる、分からないところだけ説明してもらうなど、学習の目的に合わせて使い分けることが大切です。
生成AIは「代わりに勉強してくれるもの」ではなく、自分が学ぶために使う道具として考えるとよいでしょう。
高校生・大学生が身につけておきたい5つのAIリテラシー
- AIの回答が必ず正しいとは限らないことを知る
- 重要な情報は公式サイトや一次情報などで確かめる
- 個人情報や公開してはいけない情報を安易に入力しない
- 著作権や学校・大学の利用ルールを守る
- AIに任せきりにせず、自分で考えて最終的に判断する
難しいAIの仕組みをすべて理解する必要はありません。まずは、AIにできることとできないことを知り、安全に使うための基本を身につけることから始めましょう。
進学や就職の前に知っておきたいAIとの付き合い方
高校や大学を卒業した後も、生成AIを利用する場面は増えていくと考えられます。
仕事でAIを利用する場合には、学校で使うとき以上に、顧客情報や社内情報、著作権、情報の正確性などに注意しなければならない場面があります。
学生のうちから「AIの回答をそのまま信じない」「入力する情報に注意する」「最後は自分で判断する」といった習慣を身につけておくことは、今後AIを利用していくうえで役立ちます。
AIリテラシーを無料で基礎から学べます
KLCでは、AIや生成AIについて初めて学ぶ方でも取り組める「AIリテラシー検定 基礎から学ぶAI入門」を無料で公開しています。
AI・生成AIの基礎、AIの仕組みと限界、活用方法、プロンプト、個人情報、著作権、フェイク情報、AIと社会・倫理などを順番に学べます。
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生成AIを「答えを出す道具」だけで終わらせないために
生成AIは、使い方次第で高校や大学での学習を助けてくれる便利な道具です。
一方で、AIが生成した情報をそのまま信じたり、考えることまですべて任せたりするのではなく、自分で確かめ、考え、判断することが大切です。
これからAIを使う機会が増えていくからこそ、学生のうちからAIリテラシーの基礎を身につけておきましょう。


