AI資格・AI検定にはどんな種類がある?自分に合った選び方
AI資格・AI検定ガイド
AI資格・AI検定にはどんな種類がある?
自分に合った選び方
AIや生成AIについて学びたいと思って調べてみると、さまざまな資格や検定が見つかります。
生成AIを安全に利用するための基礎知識を扱うものから、AI・ディープラーニングを体系的に扱うもの、クラウド上のAIサービスやAI開発の知識・技能を問うものまで、その内容はさまざまです。
大切なのは、AIについて何を学びたいのか、身につけた知識をどのように活かしたいのかを考えて選ぶことです。この記事では、代表的なAI資格・AI検定の特徴と、自分に合ったものを選ぶときのポイントを紹介します。
この記事で分かること
- AI資格・AI検定にはどのような種類があるのか
- 代表的なAI資格・AI検定の特徴
- 初心者向けの検定と専門的な資格の違い
- プログラミングが必要な資格と必要ない検定の違い
- 自分の目的に合った資格・検定の選び方
AI資格・AI検定はすべて同じではありません
「AI資格」「AI検定」とまとめて呼ばれることがありますが、試験によって目的や出題範囲は大きく異なります。
例えば、ChatGPTなどの生成AIを安全に利用するための基礎知識を問う検定と、機械学習やディープラーニングの理論・実装を扱う資格では、必要になる知識が大きく異なります。
AWSやMicrosoft Azureなど、特定のクラウドサービスを利用したAI活用についての知識を問う認定資格もあります。
そのため、知名度や資格名だけで選ぶのではなく、何について問われる試験なのか、自分の目的に合っているかを見て選ぶことが大切です。
AI分野は変化が速く、資格・検定の名称、試験内容、受験条件、受験料などが変更されることがあります。実際に受験するときは、各資格・検定の公式サイトで最新情報をご確認ください。
AI資格・AI検定は目的で分けると選びやすい
数多くあるAI資格・AI検定も、「何を学びたいか」で整理すると、自分に合ったものを選びやすくなります。
| 目的 | 主な内容 | 向いている方 |
|---|---|---|
| AIを安全に使いたい | AI・生成AIの基礎、誤情報、個人情報、著作権、安全な利用など | 生成AIをこれから使う方、仕事や学習でAIを利用する方 |
| AIを体系的に学びたい | AI、機械学習、ディープラーニング、活用方法など | AIについて幅広く学びたい方、仕事でAI活用に関わる方 |
| クラウドでAIを活用したい | AI・機械学習・生成AIと、特定のクラウドサービスでの活用 | AWSやMicrosoft Azureを仕事で利用する方 |
| AIを開発・実装したい | 機械学習、ディープラーニング、数学、プログラミング、モデル実装など | AIエンジニアを目指す方、AI開発に関わる方 |
AIを安全に使うための基礎知識を扱う資格・検定
ChatGPTなどの生成AIが身近になったことで、AIを開発する人だけでなく、AIを利用する人にも基礎知識が求められるようになっています。
この分野では、AIの特徴や限界、誤情報、個人情報や機密情報の取り扱い、著作権など、安全に利用するために知っておきたい内容を扱います。
AIリテラシー検定
KLCが実施するAIリテラシー検定は、AIや生成AIを安全かつ適切に利用するために知っておきたい基礎知識を問うオンライン検定です。
AI・生成AIの基礎、AIの仕組みと限界、活用方法、個人情報、著作権、情報の見極め方、AIと社会・倫理などから出題します。
プログラミングやAI開発の技術を問う試験ではなく、普段AIを利用する方が知っておきたい内容が中心です。
受験料は無料で、受験前には無料の学習ページも利用できます。
生成AIパスポート
「生成AIパスポート」は、生成AIに関する基礎知識や活用方法、情報漏洩や権利侵害など、生成AIを利用するときに知っておきたい内容を扱う資格試験です。
生成AIについて体系的に学び、安全に利用するための知識を身につけたい方の選択肢の一つです。
AI・ディープラーニングを体系的に扱う検定
G検定
「G検定」は、AI・ディープラーニングの活用リテラシーを問う検定です。
ディープラーニングをはじめとしたAIの技術的な基礎知識だけでなく、AIをどのように活用するのかといった内容も扱います。
生成AIを安全に利用するための基礎だけでなく、AI・ディープラーニングについて幅広く学びたい方や、仕事でAI活用に関わる方の選択肢になります。
AWSやMicrosoft AzureのAI資格
企業でAIを活用するときには、クラウドサービス上に用意されているAI機能を利用することもあります。
AWSやMicrosoftには、AI・機械学習・生成AIの基礎知識と、それぞれのクラウドサービスでのAI活用について扱う認定資格があります。
AWS Certified AI Practitioner
「AWS Certified AI Practitioner」は、AI、機械学習、生成AIの基本的な概念や、AWSサービスを利用したAI活用についての基礎知識を問う認定資格です。
AIについて学びながら、AWSでどのようにAI・機械学習を活用できるのかも知りたい方の選択肢になります。
AWS Certified AI Practitioner公式サイトを見る
Microsoft認定: Azure AI の基礎
「Microsoft認定: Azure AI の基礎」は、AIに関する基本的な概念や、Microsoft Azureを利用したAIソリューションについての知識を扱う認定資格です。
AIや機械学習の基本的な考え方に加えて、MicrosoftのAIサービスやAzureを利用したAI活用について学びたい方の選択肢になります。
AIを開発・実装する人向けの専門資格
E資格
「E資格」は、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装するための知識や能力を問う専門的な資格です。
数学的な基礎、機械学習、深層学習、開発・運用環境などが出題範囲に含まれ、ソースコードを扱う問題もあります。
また、受験には所定の受験資格があります。AI初心者が最初に目指す資格というより、AIやディープラーニングの実装を学びたい方に向いています。
代表的なAI資格・AI検定を比較
ここまで紹介した資格・検定を、主な目的で整理すると次のようになります。
| 資格・検定 | 主な内容 | こんな方に |
|---|---|---|
| AIリテラシー検定 | AI・生成AIの基礎、安全な利用、個人情報、著作権、情報の見極め方など | AIを使うための基礎知識から始めたい方 |
| 生成AIパスポート | 生成AIの基礎、活用方法、利用時のリスクなど | 生成AIについて体系的に学びたい方 |
| G検定 | AI・ディープラーニングの基礎と活用 | AIについて幅広く学びたい方 |
| AWS Certified AI Practitioner | AI・機械学習・生成AIの基礎とAWSでの活用 | AWSを利用する方、クラウドとAIを学びたい方 |
| Microsoft認定: Azure AI の基礎 | AIの基本概念とMicrosoft AzureでのAI活用 | Microsoft AzureやAIソリューションに関心がある方 |
| E資格 | ディープラーニングの理論、機械学習、実装など | AI・ディープラーニングの開発・実装に関わる方 |
この表は、それぞれの資格・検定の主な目的を分かりやすく整理したものです。資格・検定の優劣を示すものではありません。最新の出題範囲、受験条件、受験料などは各公式サイトをご確認ください。
AI資格・AI検定を選ぶときの5つのポイント
1.何を学びたいのかを決める
最初に考えたいのは、どの資格が有名かではなく、AIについて何を身につけたいのかです。
ChatGPTなどの生成AIを安全に使いたい方と、AIエンジニアとしてディープラーニングを実装したい方では、必要になる知識が大きく異なります。
2.出題範囲を見る
「AI」という言葉が付いている資格でも、扱う内容はさまざまです。生成AIを中心に扱うもの、ディープラーニングを扱うもの、AWSやMicrosoft Azureなど特定のサービスを扱うものもあります。
受験する前に、各公式サイトで出題範囲を確認しておきましょう。
3.プログラミングが必要かを見る
AI資格だからといって、すべての試験でプログラミングが必要なわけではありません。
AIリテラシーや生成AIの安全な利用について扱う試験には、プログラミングを必要としないものもあります。
一方、AI開発やディープラーニングの実装を扱う専門資格では、数学やプログラミングなどの知識が求められます。
4.学習時間・受験料・受験方法を見る
資格・検定によって、必要な学習時間、受験料、受験方法は異なります。
内容だけでなく、自分が無理なく学習や受験を続けられるかも考えて選びましょう。
5.資格を取ることだけを目的にしない
資格や検定を学習の目標にすることで、身につけたい知識を整理しやすくなります。
ただし、大切なのは資格名を増やすことではなく、学んだ知識を実際に活かせるようになることです。
AI分野は変化が速いため、資格や検定に合格した後も、新しい技術や利用上の注意点を継続して学ぶことが大切です。
AI初心者なら基礎知識から始める方法もあります
「AIについて学びたいけれど、どの資格を選べばよいか分からない」という方が、いきなり専門的な資格を目指す必要はありません。
普段ChatGPTなどの生成AIを利用することが目的であれば、まずはAIとは何か、何ができるのか、なぜ間違えることがあるのか、安全に使うために何へ注意すればよいのかといった基礎から学ぶ方法があります。
基礎を学んだうえで、さらに興味があれば、AI・ディープラーニング、クラウド、プログラミングなど、自分に必要な分野へ進むと学習の方向を決めやすくなります。
KLCではAIリテラシーを無料で学べます
KLCでは、AIや生成AIを利用するときに知っておきたい基礎知識を学べる「AIリテラシー検定 基礎から学ぶAI入門」を無料で公開しています。
AI・生成AIの基礎、AIの仕組みと限界、活用方法、プロンプト、個人情報、著作権、フェイク情報、AIと社会・倫理などを順番に学ぶことができます。
学習後は、KLCのAIリテラシー検定で身につけた知識を試すこともできます。受験料は無料です。
AI資格やAI検定に興味はあるものの、何から始めればよいか迷っている方は、まず基礎知識を学ぶところから始めてみてください。
AI資格・AI検定についてよくある質問
AI初心者はどの資格・検定から始めればよいですか?
まず、AIについて何を学びたいのかを考えて選びましょう。生成AIを安全に利用するための基礎から始めたい場合はAIリテラシーを扱う検定、AI・ディープラーニングについて幅広く学びたい場合はG検定など、目的によって選択肢が異なります。
プログラミングができなくても受験できますか?
プログラミングを必要としないAI資格・AI検定もあります。一方、AI開発やディープラーニングの実装を扱う専門資格では、プログラミングや数学などの知識が必要になる場合があります。
AI資格やAI検定は履歴書に書けますか?
正式に取得・合格した資格や検定であれば、資格名・検定名を履歴書などに記載できます。ただし、資格を取得したことだけで採用や評価が決まるわけではありません。応募する仕事との関係や、身につけた知識をどのように活かせるかを説明できることも大切です。
AI資格は必ず取った方がよいですか?
AIを利用するために、必ず資格を取得しなければならないわけではありません。資格や検定は、学ぶ内容を整理したり、身につけた知識を試したりするための目標として活用できます。
AI資格・AI検定は「何を学びたいか」で選びましょう
AI資格・AI検定には、AIリテラシーから、AI・ディープラーニング、クラウド、AI開発までさまざまな種類があります。
難しい資格から始める必要はありません。まずは自分がAIをどのように使いたいのかを考え、その目的に合ったものを選ぶことが大切です。
AIを安全に利用するための基礎から始めたい方は、KLCの無料学習ページとAIリテラシー検定もご利用ください。


